ステップ1 漢数字とアラビア数字のドレミ

篠笛の楽譜・・・篠笛は本来日本の伝統楽器なので西洋楽器と異なる楽譜の読み方をします。また流派や先生によっては教え方も異なる場合がありますが、漢字の数字とアラビア数字で表します。笛は2オクターブ半の音域があり低音を漢字、中音(高音とも言う)は数字で表します。

2オクターブの音域の運指表です。

篠笛 呂音
篠笛 甲音

左の図が呂音(低音)の譜面になります。右がその一オクターブ上の音になります。指の押さえ方は、同じで息の方向で低音にしたり中音(甲と書いてカンと読みます)にしたりします。中音は、息の方向をやや上向きにすると綺麗な高音が出るようになりますが、少し練習が必要です。

音程が違う笛の説明表です。篠笛は、フルートと違って音程が違う曲ごとに違った長さの笛を使用します。これも西洋楽器と異なる点です。1本調子が一番低い音程の笛で長い笛になり数が増える程短く音程も高くなります。

ステップ2・・・高音域の音と半音

2オクターブ半の後半の高音域の運指表です。これは、ドレミファソで12345の数字の上に●をつけて表記します。このドからソまでの高音は、笛用語で大甲(だいかん)と呼ばれます。また、半音は基本的にふたつの半音があります。(流派や先生によって異なります)

二(レ)と三(ミ)の間の半音である×三、これは甲音も同じで×3と表示します。そして六と七の間の×七、甲音は×7と表記。・1は、8とても表示されます。

篠笛 大甲
×三 ×七 図解

×3と×7の押さえる方の写真です。

×三 押さえ方
二を押さえた位置から三にスライドする感じでずらします。メリ気味です。
×七 押さえ方
半音と言っても空ける穴は三分の一程になります。聴いて確認することが大事です。

一から七の基本的な押さえ方と解説については、基本編をご覧ください。