篠笛がまったく初めての方向けの基本的な篠笛の吹き方と持ち方の説明をです。

第1ステップ・・・口の当て方

篠笛の吹き方で最初の重要なポイントです。この時点で正しい音を出せることが後の良い演奏につながります。まず何も持たずに唇を自然に閉じて息を吹いてみてください。口の前に手を当てて息を感じてください。息がかかるを感じられたら、笛の吹き口を唇の真ん中に持ってきて吹き口の向こう側2mm位の笛の厚みに向かって吹いてみましょう。

息の吐き方
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息の吹き方
前に木の葉があると想定してその葉を吹き飛ばすような気持ちで
フーッと強い息を吐く!

鏡を見ながら唇が吹き口の真ん中にあることを確認してください。笛を回転したりして大きな音が出る場所を見つけて何度も自分の吹き方を練習してみてください。笛の穴をやや下方に向ける(これをメリと言います)また逆に笛の穴をやや上に向ける(これをカリと言います)などをしたりして大きな音が出る場所を探すように何度も練習してください

篠笛拡大図
歌口拡大図

また、口の中は、狭くしないで顎を下方向に空けるように空間を作って常に空間があるような状態を保って下さい。これによって音量が大きくなります。

息の方向
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息の貯め方
基本的な音がでたら口の中に空間を作って音を響かせる

唇は、上唇をかぶせても音が下に向かって音が出にくくなります。横から見て上唇と下唇が平行になるようにして前に向かって吹いてください。初心者は、最初低音から練習されると思いますが、その場合やや下の方向へ向かって吹いてください。後で解説する1オクターブの上の高音を吹く時は、この息の方向を上の方へずらして吹きます。

口の当て方
両手で持って息を吐く。
篠笛の七の音
七の音
七本調子のプラスチック菅で。吹いております

音程は、笛を作られた方により高さが異なる場合があります。

第2ステップ・・・笛穴の押さえ方

篠笛構成図
プラスチック菅のイラスト

フルートなどと違って篠笛ではキイがないので右利きの場合は右手の指は伸ばして穴を押さえます。左手は親指は筒の裏側で支えるようにして人差し指、中指、薬指は腹で上から軽く置くように押さえます。

左手の押さえ方
左手の指の腹で押さえる。黒い丸は下の指穴

右手の押さえ方
右手を被せるように伸ば。筒音の例

指の押さえ方で気を付けることは、右利きの方の場合は右の指を真っ直ぐにして被せるように押さえることです。

両手の押さえ方
左手の親指は、笛の裏側でやや唇の方向に押さえつけるような感じで。
左手の隙間
左手の指の裏側は、べたに笛に着けないようにやや隙間があるような感じで。

第3ステップ・・・タンキングをしない篠笛

篠笛ではリコーダーのようなタンキングを使いません。同じ音が並ぶときは、手穴を押さえている指を瞬時にはねたり、手穴を指で打ったりして音の切れ目を作ります。

低音のドレミファソラシドを呂音と言って一(ド)二(レ)三(ミ)四(ファ)五(ソ)六(ラ)七(シ)と表します。また、その1オクターブ上の音を1234567(指の押さえ方は同じ)と表し甲(かん)と読みます。

その上の音は、大甲(だいかん)と言い2オクターブ半の音域があります。

篠笛の低音解説

基本の音の解説・・・篠笛の吹き方で重要な音出しですが、まず基本的な低音を出してみましょう。初心者は、指を押さえるほど難しくなるのでまず六(ラ)の音を出す練習をしていきます。



呂の六の音(低音)

六の説明図

篠笛の一番左の穴を左手の人差し指で抑えます。親指は、裏側で支えるようにしてください。それと右手の小指だけ抑えてください。

顎を上下に動かしながら一番音が出る場所を見つけてください。顎を引くようにする(メリ)と音が低くなります。また顎を上げるようにする(カル)と音が高く大きくなります。

どちらもやりすぎるとかすれてしまったりでなくなりますので注意してください。しばらく慣れるまで何度も六の音を練習してください。


六の押さえ方

呂の五の音(低音)

五の説明図

六の音が十分に出るようになったら、もうひとつ指を下ろして吹いてみます。人差し指と中指で穴を押さえて音を出します。

五の押さえ方

呂の四の音(低音のファの音)

四の説明図

実は、四の音は2種類の押さえ方があります。上の右手の人差し指を上げて中指で押さえる方はより音程が正確になります。また、下の方は音程がやや高くなりますが、笛をメリ吹きに調整するやり方です。早いテンポの曲の場合は、下のやり方が早く対応できます。

四の押さえ方

呂の三の音(低音のミの音)

三の説明図

三の音です。笛によっては、かなり穴を小さく調整しているものがありますが、一般的な笛の場合、三の音は四と逆に低くなる傾向があるのでゆっくりした曲の場合は、少しカリ吹きをする方がいいと思います。

三の押さえ方

呂の二の音(低音のレの音)

二の説明図

二の音です。特に解説はありませんが、長唄を原型として曲の場合に初めに出すことが多い音です。

二の押さえ方

呂の一の音(低音のドの音)

一の説明図

この音も音程が高いので音を出す際には、特にゆっくりした曲の場合は、メルことを忘れずに吹いてください。

一の押さえ方

呂のゼロの音(七の♭ 六の#)

ゼロの説明図

流派によっては指導しない音です。実は私も笛を始めてから長い間知りませんでした。この音は音程が低いのでカリ気味で吹きます。音程が×七と同じでどちらを使っても良いのですが、こちらは少し濁った感じの音がでます。しかし演奏上とても便利な音でもあります。というのは、×七の音は、押さえ方が苦手な方が多く音程が不安定になりやすいのですが、この押さえ方は迷いがなくなり演奏がとても楽になります。また、強く吹くことが出来るので表現力が豊かになります。

ゼロの押さえ方

呂の七の音(低音のシの音)

七の説明図

こちらの音も2種類の押さえ方があります。私自身は上の押さえ方を使うことが殆どです。写真は左手の薬指で支えていますが、安定できる方は上の押さえ方で薬指を上げていてもいいと思います。特に早いテンポの曲の場合は、上にあげたままの方が吹きやすいと思います。

七の押さえ方

筒音 (低音の六(ラ)の1オクターブ下の音)

筒音の説明図

あまり演奏では使うことがない音ですが、低音の練習や筒全体を響かせる練習に最適な音です。顎を下げて口の中を大きくして指穴を全部押さえてボーッという感じで出します。

筒音の押さえ方 左手
筒音の押さえ方 右手

半音にと大甲と呼ばれる高音は、楽譜の読み方と運指で解説します。

第4ステップ・・・中音 甲(かん)の音 

篠笛の吹き方で初心者の第1関門になるのは中音の出し方です。1オクターブ上の甲の音は、指の押さえ方は同じになります。そして甲の音は息を吐く方向を上の方向に向かって吹いてください。

甲音(かんおん)の説明図
低音も高音も押さえ方は同じ
甲音(かんおん)の吹き方

第5ステップ・・・・大きな音の出し方

篠笛の吹き方で小さい音を出される方と大きな音を出される方との違いは、どこにあるのでしょうか?

音を出す前に吹き方の容量が大きい程息が強く大きくなります。

口の中と息の通り道である喉を大きく開けて息を吐くことがポイントになります。

大きく前の木の葉を吹き飛ばすつもりで!

大きな音の出し方
木